ECサイトのクラウド化が増えています。
まずはASPで始めたEC事業も成長をしてくると、ASPでは物足りなくこともあるわけです。一番はシステム連携の面での制約が煩わしくなってくるといいます。しかし、ASP以外の選択肢となるとフルスクラッチで一から作るか、ECパッケージを利用するかの二択になります。いずれの選択をしても非常に費用がかかることには変わりません。ですので、ECを運営している側からすると、基幹側と売り上げの成長がうまく連動できない点です。ASPを卒業し、ECパッケージまでにあたる中間を埋める存在が今までなかったのです。そこで近年出てきたクラウドECが重宝されるのです。まさにこの中間を埋める存在こそがクラウドECになります。
代表的なクラウドECがメルカートです。メルカートはecbeingを提供する株式会社ecbeingが提供するクラウドECサービスになります。メルカートの前にecbeingについて簡単に説明をしておくと、日本の大手ECサイトの大部分が選ぶECパッケージになります。ただし、費用がかかるため、それなりの売上があるECサイトでなければ導入できません。ビームス、ナノ・ユニバース、ABCマート、カルビー、ニチレイフーズ、タカラトミー、フランフラン・・・などは全てecbeingで作られたECサイトになります。そのecbeingをベースに開発されたクラウド版がメルカートという通販サイト作成サービスになります。つまり、クラウドECとはECパッケージがベースになっているものなのです。
当然、ECパッケージをベースにクラウド環境で開発しているだけなので、セキュリティや機能は大分引き継いでいます。また個別に提供されるECパッケージではできない、インフラ側での一斉アップデートが行えますのでASPのように最新の状態を維持できます。つまり、ASPとECパッケージの中間であり、その両方のいい面を受け継いでいるのがクラウドECになるのです。
とはいえ、初期費用はそこそこしますので、ASPの中でも売り上げがある程度なければ導入は難しいでしょう。この新たな選択肢を意識して成長曲線を描くようにするといいでしょう。