ITを学ぶには大学と専門学校どっちがいいのか

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「プログラマーに学歴は関係ない」という噂をよく聞きますよね。将来を左右する高校卒業後の進学先ですから、よくよく考えて選びたい方が多いと思います。IT系を学ぶことができる進学先には、大学と専門学校の両方があります。では、実際IT系を学ぶには、大学と専門学校どちらがいいのでしょうか?

学歴が必要ないっていうけど、実際はどうなの?

結論から言うと、プログラマーになるだけなら学歴は必要ありません。では学歴はどこに響いてくるのでしょうか?それは、就職するタイミングです。特に新卒の場合、学歴が見られる場合があります。その傾向は有名企業で強く見られ、専門学校よりも大学卒業者が優遇される、もしくは大学卒業者のみ就職試験への資格を得られるということも少なくありません。しかし、大学では座学を中心とした授業のみ行われるので、実践的なプログラミング技術を身に着けることが難しいのです。逆に専門学校では、実戦で役立つ技術を身に着けられ、即戦力として活躍することも可能です。

では、実際どちらに行くべきなのでしょうか?

大学と専門学校それぞれのメリットは?

どちらに行くべきなのかは、それぞれのメリットデメリットをしっかりと理解する必要があります。

【大学】メリット

・プログラミングだけでなく、広い教養を身につけられる

大学は、卒業するにはプログラミングの授業だけでなく、一般教養の授業も必須とされています。そのため、プログラミング以外の幅広い授業を受けることができ、興味や知識を広げることが可能です。

・将来に対して広い選択肢を持てる

大学は、広い教養を身につけることができるだけでなく、一般教養の授業で幅広い授業を受けることができ、幅広い知識を身につけることができます。また、同じ学内に別の学部がある場合、他の学部の授業を受けることも可能です。在学中に、条件はあるものの転部や転科が可能な場合もあるので、やりたいことがわからないという方でも、入学してから選ぶkとも可能です。

・学士の資格を得られる

学士は、大学を卒業することで与えられる資格のことです。学士を得ているかどうかは、就職の際に関わることが多く、条件のところに「学士取得」が入っていることも少なくありません。

【大学】デメリット

・実践的な技術を身につけることができない

卒業するには、一般教養の授業を受ける必要もあるため、学びたい分野だけを特化して勉強するということが難しいです。また、座学中心の授業が多く、知識は身につくものの、社会に出て役立つ実践的な技術は身につけにくいです。

・大学に行ったからといって、必ずしも就職に有利なわけではない

専門性の求められる業種では、必ずしも大学卒業であることが求められるわけではありません。また、社会に出てからは大学卒かどうかを問われることは少ないため、大学が有利、とは言い切れません。

 

【専門学校】メリット

・社会に出た時に役立つスキルを身につけられる

専門学校は、実践的な授業を行うことが多く、実習なども多く組まれています。加えて、一般教養などの授業はなく、目指す職業に関連した授業のみを受けることが可能です。専門的な勉強に集中できるだけでなく、専門分野で実際に活躍していた人々の授業を聞くこともできるため、より実践的な力が身につきます。

・実践で役立つ授業が多い

専門学校の授業は、実習など、実際に手や身体を動かす授業が多く、実践で役立つ技術を勉強できます。座学だけでは理解しにくかったものも、実際にやってみることでより理解ができたり、理解が深まったりするため、技術だけでなく、知識の定着もしやすいです。実際の現場と同じような設備を完備している学校も多く、現場で使われている機材にも触ることができます。

 

【専門学校】デメリット

・専門的な勉強のみのため、将来の方向性が狭まる

専門学校は、特定の分野や職業に特化した学校です。そのため、目標とする職業に対する専門的な力を身につけることができますが、幅広い知識は身につけられません。必然的に、学科に関する職業以外を目指すのは難しくなってきます。

・2年間という短い期間なので忙しい

専門学校は多くの場合が2年間という通学期間なので、2年間という短い間に必要な知識や技術を習得しなければなりません。朝から夕方まで授業、ということも多く、大学のようなゆったりとしたイメージを持って行ってしまうと、ギャップを感じてしまう可能性があります。

このように、それぞれメリットデメリットがあります。自分が目指すもの、学びたいこととそれぞれのメリットデメリットを掛け合わせて、選ぶ必要があります。

専門職大学という新しい選択肢も

現在、ITを学ぶことができるのは、大学や専門学校だけではありません。2019年から始まった新制度「専門職大学」があります。専門職大学は、まさに大学と専門学校のいいとこ取りをした学校です。専門職大学は、専門学校のように実習中心の授業を受けられ、卒業時には、大学卒業資格と同じ「学士」の資格を得ることができます。そのため、専門的な技術の習得と大学卒業資格両方をクリアできるのです。

例えば、ITを学ぶことができる専門職大学には、国内の有名企業と教育提携をしており、実習やインターンシップに行くことが可能な大学があります。学生のうちからトップ企業の実際の現場を見ることができ、より自分の夢を具体的なものにすることができます。また、海外企業とも連携しており、アメリカやヨーロッパなどで海外実習、インターンシップを経験できる貴重な機会もあります。

就職をする際、学歴はもちろん大切ですが、それよりも「自分が何を学びたいのか」が重要です。何を学びたいのかを明確にして、進学先を決めることが大切です。新しく加わった専門職大学もありますから、ぜひ自分に合った学校を選んでくださいね。

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